注文住宅の予算はどう決める?土地・建物・諸費用の考え方

「注文住宅を建てたいけれど、全部でいくらくらい必要なの?」
家づくりを考え始めたとき、多くの方が気になるのが「予算」です。
注文住宅では、建物本体の価格だけでなく、土地代や付帯工事、各種手続きにかかる費用など、さまざまな費用が発生します。
さらに、土地から購入する場合は、「土地にどれくらいお金をかけるか」「建物にはどれくらい残しておくか」によって、建てられる家も変わってきます。
この記事では、注文住宅の平均的な費用相場を参考にしながら、土地・建物・諸費用の考え方や、予算別のシミュレーションをご紹介します。
【 目次 】
01|土地代込みの注文住宅の平均費用相場は?

まずは、実際に注文住宅を建てた方がどのくらいの費用をかけているのかを見てみましょう。 住宅金融支援機構の「2025年度フラット35利用者調査」によると、土地を購入して注文住宅を建てた「土地付注文住宅」の全国平均は、5,312.9万円でした。
内訳は、以下のとおりです。
また、土地をすでに所有しているなど、土地取得費を含まない「注文住宅」の平均建設費は4,259.8万円でした。
ここで注意したいのが、この5,312.9万円は「土地+建設費」の平均であり、住宅取得にかかる全ての諸費用を含んだ金額ではないということです。 実際に家を建てる際には、土地や建物にかかる費用のほか、登記費用、住宅ローンに関する費用、火災・地震保険料、引っ越し費用なども考えておく必要があります。
広島県の注文住宅の平均費用相場は?
先程の数値は全国の平均費用相場でした。では広島県はどうでしょうか。 注文住宅にかかる費用は、土地価格や建築費などによって地域ごとに差があります。 特に、土地から購入する場合は土地価格の違いによって必要な予算も大きく変わります。 そのため、全国平均だけを見るのではなく、実際に家を建てるエリアの土地価格や建築費を確認することが大切です。
広島県で注文住宅を検討している場合は、全国平均と広島県のデータを比較することで、自分たちの家づくりに必要な予算をより具体的にイメージできます。
02|注文住宅の予算は「土地+建物+諸費用」で考える
注文住宅の予算を考えるときは、建物の価格だけを見るのではなく、「土地+建物+諸費用」の総額で考えることが大切です。
大きく分けると、次の3つに分類できます
・土地にかかる費用
・建物にかかる費用
・諸費用
土地と建物の予算だけで考えないことが大切 例えば、「土地1,500万円+建物3,000万円=4,500万円」と考えていたとしても、実際にはこれだけで家づくりができるわけではありません。 土地の仲介手数料や登記費用、住宅ローンにかかる費用、火災・地震保険料など、別途必要になる費用があります。 さらに、土地の状態によっては地盤改良や造成、上下水道の引き込みなどが必要になる場合もあります。 そのため、最初から土地と建物だけで予算を使い切らず、諸費用や予備費も含めて計画することが重要です。
土地と建物の割合は「4:6~3:7」が一つの目安 土地から購入して注文住宅を建てる場合、土地と建物の予算配分は、土地:建物=4:6~3:7程度を一つの目安として考えることができます。
例えば、土地と建物にかけられる予算が4,000万円の場合、
・土地:1,200~1,600万円程度
・建物:2,400~2,800万円程度
という配分が考えられます。
実際に、2025年度フラット35利用者調査では、土地付注文住宅の全国平均が土地取得費1,575.3万円、建設費3,737.6万円となっており、土地と建物の割合はおおよそ3:7です。
ただし、4:6~3:7はあくまで目安であり、全ての家づくりに当てはまるわけではありません。
駅に近い土地や人気のエリアなど、土地価格が高い地域では土地の割合が大きくなることがあります。
一方で、土地の価格を抑えて、その分を建物の広さや性能、設備、素材などに充てるという考え方もあります。
大切なのは、土地の予算だけを先に決めるのではなく、「どんな土地に住み、どんな家を建てたいのか」をセットで考えることです。
03|土地購入にはどんな費用がかかる?
土地を購入するする場合、どんな費用が必要になるのか確認しておきましょう。
- 土地にかかる費用
- ・土地代金 ・仲介手数料(売買価格×3%+6万円+消費税) ・登記費用(所有権移転登記など) ・印紙税 ・地盤調査、境界線確定費用 ・不動産所得税
また、すべての土地で必要になるわけではありませんが、土地の条件によって以下の追加費用が発生することがあります。
・上下水道の引き込み費用 ・造成費用 ・地盤改良費 ・古家がある場合の解体費用
「土地価格が安いから」という理由だけで決めるのではなく、購入してから家を建てるまでに必要な費用を含めて比較することが大切です。
04|土地込みの予算別シミュレーション
ここまでの内容を踏まえて、土地から購入して注文住宅を建てる場合の予算配分を見てみましょう。
ここではわかりやすく「土地:建物:諸費用=3:6:1」になるようにシミュレーションしてみます。
ただし、実際には土地価格や建物の希望、必要な諸費用によって実際の金額は変わりますので、あくまで考え方をわかりやすくするためのモデルケースだと考えてください。
総予算4,500万円の場合
例えば、総予算4,500万円の場合は、
・土地:1,200万円
・建物:2,900万円
・諸費用:400万円(目安)
という配分が考えられます。
土地を比較的抑えることで、建物に2,900万円程度を充てるイメージです。
土地の予算1,200万円は広島県の土地取得費用の平均値とほぼ同じくらいになります。
総予算5,500万円の場合
総予算5,500万円の場合は、
・土地:1,500万円
・建物:3,500万円
・諸費用:500万円(目安)
という配分が一例です。
土地と建物のバランスを取りながら、建物の性能や設備、間取りなどにもある程度こだわりやすくなります。
総予算6,500万円の場合
総予算6,500万円の場合は、
・土地:2,000万円
・建物:4,000万円
・諸費用:500万円
という配分が考えられます。
土地・建物の両方に予算をかけられるため、立地や土地の広さ、建物の性能、設備、素材など、希望を実現できる選択肢も広がります。
同じ予算でも「何を優先するか」で家づくりは変わる 例えば総予算5,500万円の場合でも、 「駅に近い便利な土地にしたい」という方と、 「土地は少し郊外でも、広くて性能の高い家にしたい」という方では、土地と建物の予算配分は変わります。 つまり、予算は単に「土地○○万円、建物○○万円」と決めるものではありません。 どんな暮らしをしたいのかを考え、その希望に合わせて土地と建物のバランスを決めることが大切です。
05|予算内で注文住宅を建てるための4つのコツ
1.土地より先に「家づくり全体の予算」を決める 土地探しから始めると、「この土地が気に入ったから購入したい」と土地に予算をかけすぎてしまうことがあります。 土地探しを決める前に、まずは家づくり全体でいくらまでなら無理なく負担できるのかを考えておきましょう。
2.建物の「本体価格」だけで比較しない 住宅会社を比較するときは、「建物価格○○万円」という数字だけで判断しないことが大切です。 外構、地盤改良、照明、カーテン、エアコンなどの「付帯工事費」や地盤調査費、建築確認申請料、登記費用、住宅ローン手数料や保険料などの「諸費用」など別途必要になる費用がないか確認しましょう。 最終的に支払う総額で比較することが、予算オーバーを防ぐポイントです。
3.土地は価格だけで決めない 安い土地を購入できても、造成や地盤改良、上下水道の引き込みなどに大きな費用が必要になることがあります。 土地そのものの価格だけでなく、「その土地に家を建てるためにいくら必要なのか」まで確認しましょう。
4.予算を使い切らず、余裕を持たせる
家づくりでは、打ち合わせを進める中で「せっかく建てるなら、ここにもこだわりたい」と希望が増えることがあります。
土地や建物の条件によっては、想定していなかった追加工事が必要になることもあります。 最初から予算いっぱいまで使うのではなく、ある程度の余裕を残しておくことも大切です。
また、せっかくの新居なので家具や家電を新調するというのであれば、その費用も必要です。
「いくら借りられるか」より「どんな暮らしをしたいか」を考える 住宅ローンを考えるとき、「自分の年収ならいくら借りられるのか?」が気になる方も多いでしょう。 しかし、借りられる金額と、無理なく返済できる金額は同じではありません。 住宅ローンの返済だけでなく、 ・日々の生活費 ・教育費 ・車の維持費 ・貯蓄 ・趣味や旅行 ・将来のためのお金 等も考える必要があります。 「できるだけ大きな家を建てる」のではなく、家を建てた後もどんな暮らしを続けたいのかを考えて予算を決めることが大切です。
06|まとめ
家づくり全体の予算を把握すること
注文住宅の予算を考えるときは、建物の価格だけでなく、
「土地+建物+諸費用」という家づくり全体の金額で考えることが大切です。
2025年度フラット35利用者調査では、土地付注文住宅の全国平均は5,312.9万円でした。
ただし、これはあくまでフラット35利用者の平均であり、全ての注文住宅に当てはまる金額ではありません。
土地価格や建物の大きさ、住宅性能、設備、希望する暮らしによって、必要な予算は変わります。
だからこそ、平均費用をそのまま自分たちの予算にするのではなく、
「自分たちなら、土地、建物の何を優先していきたいのか」
「どんな暮らしをしたいのか」を考えることが重要です。
07|まずは「自分たちの予算」を知ることから
「土地と建物、どちらにどのくらい予算をかければいい?」
「住宅ローンはいくらくらいなら無理なく返済できる?」
「希望しているエリアで、どんな家づくりができる?」
このように、家づくりの予算はご家族の収入や自己資金、希望する土地や建物、これからの暮らし方によって一人ひとり異なります。
まだ土地も決まっていない、具体的な家のイメージが固まっていないという段階でも、まずは「自分たちの場合、どのくらいの予算で家づくりを考えればよいのか」を知ることから始めてみませんか?
素敵空館では、土地探しから建物の計画、資金計画まで、家づくり全体を見ながらご相談いただけます。
「まだ具体的には決まっていないけれど、少し話を聞いてみたい」という方もお気軽にご相談ください。
