省令準耐火仕様
省令準耐火構造の住宅は一般的な木造住宅よりも火災に強く、万一火災が発生したとしても被害を抑えられやすいというメリットがあります。そのため、火災保険の保険料も割安になります。
ただし、省令準耐火構造に適合させるために様々な要件を満たさなければならないことが挙げられます。そのぶんコストもかかりますが、省令準耐火構造は準耐火構造よりは基準は高くなく、メリットを得られやすい構造だといえます。
●外部からの延焼防止
隣家などから火をもらいにくくする延焼防止のための構造としています。外壁・軒裏を防火構造(30分耐火)にする、屋根に瓦やスレートなどの不燃材を使用するなどの条件はこのための仕様です。
●各室防火 火災が発生しても一定時間部屋から火を出さない構造としています。室内の天井や壁には火に強い石膏ボードなどを使用し、防火皮膜も施して、指定の性能(15分耐火)を有することで避難や初期消火を容易にしています。
●他室への延焼遅延 建物内部での延焼についてもできるだけ遅らせる構造としています。火が家全体に広がるのを抑えるため、火の通り道となる壁や天井内部にファイヤーストップ材を用いています。