2023年8月 8日

省令準耐火仕様

省令準耐火構造とは

省令準耐火構造とは準耐火構造に準ずる防火性能を持つ構造です。こちらの基準は住宅金融支援機構が定めています。また建築基準法ではなく、財務省および国交省所轄の省令として設定されています。


省令準耐火構造のメリット


省令準耐火構造の住宅は一般的な木造住宅よりも火災に強く、万一火災が発生したとしても被害を抑えられやすいというメリットがあります。そのため、火災保険の保険料も割安になります。

ただし、省令準耐火構造に適合させるために様々な要件を満たさなければならないことが挙げられます。そのぶんコストもかかりますが、省令準耐火構造は準耐火構造よりは基準は高くなく、メリットを得られやすい構造だといえます。


省令準耐火構造の特徴


省令準耐火構造の特徴

●外部からの延焼防止

隣家などから火をもらいにくくする延焼防止のための構造としています。外壁・軒裏を防火構造(30分耐火)にする、屋根に瓦やスレートなどの不燃材を使用するなどの条件はこのための仕様です。

●各室防火
火災が発生しても一定時間部屋から火を出さない構造としています。室内の天井や壁には火に強い石膏ボードなどを使用し、防火皮膜も施して、指定の性能(15分耐火)を有することで避難や初期消火を容易にしています。

●他室への延焼遅延
建物内部での延焼についてもできるだけ遅らせる構造としています。火が家全体に広がるのを抑えるため、火の通り道となる壁や天井内部にファイヤーストップ材を用いています。

耐震性能の最高等級「耐震等級3」

耐震等級とは

耐震等級は「住宅性能表示制度」のなかの1つの基準です。地震が起きたときの強さについて、等級1~3の数字で示しています。

家を建てるときや購入するときに、間取りや内装は目で見ることで判断できますが、「地震に対しての建物の強さ」などはなかなか判断できません。当社では第三者機関を用いて、お客様の安心のために、この地震に対しての強さも証明できるような体制を取っています。

メリット

地震が多い日本では、耐震性能の高さによって住宅の価値が大きく左右されます。住宅は地震から家族を守ることはもちろん、地震のあとも安全に住み続けることのできる「強さ」が必要です。また住まいの耐久性を高めることで、資産としての価値も上がります。

耐震等級について

本当に強い家とは、自身の揺れで倒壊しないことはもちろん、地震のあとも安心して住み続けることができる住まいです。素敵空館の家は、地震の揺れを吸収し、繰り返される地震動にも耐えられる高い耐震性能を備えています。

国土交通省の「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会」の報告書によると、震度7の揺れが2回続くような震災で建物の倒壊を防ぐには現行の耐震基準の約1.5倍の強度が必要であることがわかっています。これは耐震等級3の家に相当し、それ未満では倒壊の可能性があるということです。

また繰り返される地震動に耐えるためには、「耐震」だけでなく、「制震」や「基礎の強さ」が必要不可欠です。

耐震基準4つのポイント

  • ● 建物は軽い方が良い ●

    全体的な重さはもちろんですが、最も重要な箇所は屋根です。屋根が重いと重心が高くなるため、自身の揺れの影響が大きくなります。もしも床面積や耐力壁の量が同じなら、重い瓦屋根よりも軽いガルバリウム鋼板屋根のほうが耐震性能は高くなります。 屋根はお家の印象を作るという考えもあり、こだわりが出る部分でもあります。後悔しないためにも、優先順位等を考慮して計画をしましょう。

  • ● 耐力壁が多い方が良い ●

    耐力壁とは建物を支える役割をもつ壁のことを言います。通常の壁とは異なり、構造変えることや構造用面材というものを入れたりすることで、強度を高めます。よくある住宅の木造2階建て以下の住宅では、耐力壁の量によって耐震性能が判断されることが多いです。 耐力壁を増やすことは間取りや外観にも大きな影響を及ぼすため、どの程度の耐震等級で進めるかなどはお気軽にご相談ください。

  • ● 耐力壁や耐震金物のバランス ●

    耐力壁の量が十分な場合でも耐力壁が比較的薄い箇所がありそこに集中して力が入ってしまった場合、そこから崩壊する可能性が高まります。そのため耐力壁は量だけでなくバランスも加味する必要があります。 また大きな力のかかる接合部を固定する耐震金物も、欠かせません。大地震で建物が激しく横に揺れると、耐力壁の両端の柱に強い力が加わるため、柱と土台がしっかりとつながれていないと、柱が引き抜けて倒壊の原因になりかねません。

  • ● 床の耐震性能(強度) ●

    耐震等級2以上の家を建てる場合は、床の強さについても検討しなければいけません。地震の揺れに上で最も重要な部分は耐力壁ですが、耐力壁がつながっている床が弱いと、先に床が壊れてしまい地震の力を耐力壁に流すことができなくなってしまいます。 「床倍率」という方法で床の強さは確認することができ、床組みの工法や厚さなどから強さを計算します。

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